英文契約書翻訳のポイント112
英文契約書の基本的用語/表現 - by or against
by or againstというフレーズは、ある行為が行われた場合に、当該者がその行為者である場合と、その行為の対象者である場合の双方を同時に表わす表現で、前置詞の特性を活かした便利な表現です。似たような表現に、by or on behalf of / by or forがあり、こちらは本人または本人の委託を受けた者が行為の実行者であることを示します。
[例文1]
A petition is filed by or against the other Party for the institution of proceedings for bankruptcy, civil rehabilitation, corporate reorganization, special liquidation, or any other insolvency proceedings.
他方の当事者が破産手続、民事再生手続、会社更生手続、特別清算手続等の法的倒産手続の開始申立てを受けたとき、または自らその申し立てを行ったとき。
[例文2]
The Company does not tolerate any type of workplace violence committed by or against an employee.
当社は、従業員による暴力や従業員に対する暴力など、職場での暴力行為を一切許容しません。
[例文3]
Information that is developed by or for (oron behalf of) the Recipient independently of the information disclosed by the Disclosing Party
被開示当事者が、開示当事者からの開示情報と無関係に、自らまたは第三者を通じて独自に開発した情報