英文契約書翻訳のポイント92
英文契約書の基本的用語/表現 - will, can, must, should
英文契約書で使用される助動詞は義務を表わすshallと権利を表わすmayが中心ですが、will, can, mustなどの助動詞が使用されることもあります。
will 契約書で will が使用される場合、その法律効果は shall と同じと考えて良いと思いますが、 英文契約書では「同じ言葉は同じ意味、違う言葉は違う意味」が原則ゆえ、shall と willが不統一に使用されている場合は意味の確認が必要です。特に、ほとんどが shall で書いてあるのに、ところどころ will が使われているときは、何か特別な意図があるかもしれないので要注意です。
can 権利を表わすmayの代わりに使用されることがあります。
must 義務を表わすshallの代わりに使用されることがあります。
should 制裁を伴わない緩やかな義務を表わしますが、契約書でshallの代わりに使用されることはまれです。If …. should の形で、強い仮定を表わす用法もあります。
(例)If any dispute should arise between the parties.(万一、両当事者間に紛争が生じた場合)