英文契約書翻訳のポイント41
英文契約書の基本的用語/表現 - Governing Law, Conflict of Laws 1
契約の成立や解釈の基準となる法律を準拠法(Governing Law)といいます。
国際契約の場合、異なる法域の当事者間で締結されるため、どこの国の法律を準拠法として適用するかが問題となります。
準拠法は、契約当事者のどちらかの国(一般的に、契約上有利な立場に立つ国)の法律とされることが多いのですが、場合によっては契約当事者でない第三国の法律を準拠法とすることもあります。
連邦制度を取る米国では、必ずしも国単位で立法がなされていないので、米国の法律を準拠法にする場合は特定の州法を指定します。準拠法の合意がない場合は、裁判を行う国(米国の場合は州)の抵触法 (conflict of laws) の原則によって準拠法が決まります。